我慢=ストレス?(後編)
こんにちは、きなこです☺️
前回のブログの続きになります。
専業主婦といって、思い浮かべるのは私の祖母の生活です、という話の続きです。
私の実家は核家族でしたが、祖父母の家が車で20分ほどの距離にあり、小さいころは週末のたびに行くほど、よく遊びに行きました。
また、夏休みや冬休みには、孫たちだけで何泊もさせてもらいました。
第2の実家のような感覚です。
祖父母は、2人暮らしをしていました。
私たちが子どもだった、昭和の終わり~平成の初めくらいの頃は、まだ道路も舗装されていないような場所がたくさんあり、祖父母の家もそんな田舎の山に囲まれた場所にありました。
トイレもいわゆる「ボットン便所」。生活水には井戸水も使っていました。お風呂だけは、火をおこすタイプではなく、風呂釜の横に、大きな湯沸かし装置がついていました。
もう、家電は普及していたので、一通りの家事は、現在と同じような内容だったと思います。
ただ、買い物事情だけは、今と異なります。
車がなかったため、祖母が自転車で30分くらいかけて最寄りのスーパーに行っていました。時には祖父もカブで買い出しに行っていました。
・自転車なので、大量に買えない。
・店まで遠いので、週に何度も行けない。
・暑い日は、傷む物は買えない。
・日持ちのする食材を上手に使う。
・畑や田んぼで育てた米や野菜で暮らす。
・牛乳は、配達してもらう。
・豆腐は豆腐売りから買う。
遠くに用事があるときは、タクシー(ハイヤーと言っていたっけ(^^))を頼んでいたと思います。
そうした生活が当たり前の時代。
今の私たちのように、「スパゲッティにはスープとサラダ」などと、きちんと献立を立てることなんて、できたのでしょうか。
記憶にあるのは、
カレーの日なら、畑でとれたトマトときゅうり。
食材がなくなれば、漬物と保存食(ひじきや切干大根など)。
乾麺のうどん、そば、そうめんと野菜の煮物。
どんな時でも味噌汁。
毎食、肉や魚があった記憶もありません。
肉なしカレーや、肉なしの煮物。
パンやヨーグルトも、祖母の家で食べたことはないかも。
おはぎやぼた餅は、よく作ってくれました。
甘い飲み物といえば、夏は甘い麦茶に甘い緑茶。冬はおしるこや甘酒。
カルピスや缶ジュースもあった(^^)
コーヒーや紅茶は、飲んでいなかったなぁ、祖母も祖父も。
カフェインもカフェインレスも受け付けなくなり、落ち込んでいたけれど、それって贅沢な悩み?
無ければあるもので食べる。
それが普通だった時代があった。
祖父母の家だけではない。当時の我が家でも、同じようなこと。
電子レンジもないから、天ぷらも余れば、次の日は味噌汁に浸して食べたり、めんつゆで煮込んだり。
炊飯器はあるけど、予約機能はないし。
余った冷やご飯は、味噌汁に入れてねこまんまにしたり、チャーハンや雑炊やお茶漬けにしたり。
味噌も梅干しも漬物も、お酒も手作り。
食事にかける家事の手間は、今とは比べ物にならないかも…(>_<)
今は、デザートもお菓子も、ジュースもすぐに手に入るし、テレビを見れば美味しそうな外食や新商品のCMが流れ、車に乗って安いスーパーをはしごしたり、大量に買い物ができ、自分で作れなくても美味しい冷凍食品が手に入る。
すぐに欲しいものは、ネットで注文すれば次の日に届く。
お店に行けば、選び切れないほどの種類の飲み物、お菓子、調味料、パン、日用品…。
情報や誘惑の洪水…😅
便利や自由の弊害。
「なるべく安いものを」
「好きなものを食べたい」
「評価のいい、人気のある家電を使いたい」
「今すぐ欲しい」
「お店の味を家でも食べたい」
など、買い物や食べることに歯止めが効かなくなっているのが、今の私たちの暮らしだなぁと感じる。
だから、今、体調不良で私が感じている「食べたいものが食べられない」「車で行きたいところに行けない」という生活も、見方を変えれば、そんなの当たり前の時代があったんだなぁと思う。
それを我慢と思うか、ストレスと思うか。
何でも選べて、行動の自由も増えて、便利になって、「我慢=ストレス」になっている気がする。
毎晩好きなメニューでなくたって、好きなカフェに行けなくたって、 毎週楽しい場所にお出かけできなくたって、日々の暮らしの中に、心落ち着く何かを見つけ出したいなと思う。
そう思えば、今自分が「不自由だ」「辛い」と感じていることも、ストレスに感じずに過ごせるかもしれない。と思う今日この頃。
少しの我慢。
今の体調や、今の生活を受け入れることをやってみようと思います。
焦らずに…。
体調がまた良くなっても、忘れずにいたいなと思います。
なんだか、まとまらない文章になってしまいました(いつものことか…)。
今さら時代は戻せないし、進化や変化も受け入れたい。
でも、祖母たちの暮らしの中に、今の生活のヒントになることがあるかもしれないし、祖母の気持ちを想像しながら暮らしてみるのも、味わい深い気がする。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました✨